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群馬県警捜査1課と前橋署などは8月23日、女性に性的暴行を加えけがをさせたなどとして強姦致傷の疑いで、東京都渋谷区大山町の俳優・高畑裕太容疑者(22)を逮捕した。
調べに高畑裕太容疑者は「女性を見て欲求を抑えられなかった。やったことは認めるが、企てていたわけではない」と供述し、計画性を否認している。
逮捕容疑は、8月23日未明に前橋市内のホテル客室内で埼玉県在住の40代ホテル従業員女性の手足を押さえつけるなどして性的暴行を加え、右手首に軽傷を負わせたとしている。
午前3時半過ぎに被害女性の知人男性が「知人がホテルの部屋に連れ込まれ、ベッドに押し倒されて乱暴された。犯人は高畑裕太だ」と110番通報し、県警が事情を聴いていた。
県警によると、高畑裕太容疑者は、前日に前橋市内で映画の撮影を終え、撮影後に飲酒をし、同市内のビジネスホテルに宿泊、「アメニティグッズを持ってきてほしい」と連絡し、そこに来た被害女性を部屋に連れ込み、性的暴行を加えたという。
高畑裕太容疑者は女優・高畑淳子(61)の長男で、昨年放送されたNHK連続テレビ小説「まれ」や現在放送中のTBS系ドラマ「仰げば尊し」などに出演している。
高畑裕太が逮捕されたことを受け、同日夜、所属事務所の「石井光三オフィス」が石井久美子社長名義で報道各社にファクスを送付、「弊社タレントがこのような事件を起こしたことは誠に遺憾であり、被害者の方には深くお詫び申し上げます」と被害者、そして関係各位に謝罪、高畑裕太容疑者は前橋署で取り調べを受けており、事務所は「現在、本人とは連絡を取ることができない状況」とし、「今後情報の収集に努めながら関係各所に対し、誠意を持って対応させていただく所存です」とスポンサーやテレビ各局などに「誠意」を持って対応すると説明した。
1月のベッキーの不倫騒動ではCM打ち切りなどで、億単位の損害賠償が話題となったが、高畑裕太容疑者の場合も、代役を立ててのドラマの撮り直し、バラエティー番組の編集、スポンサーの問題、公開を控えた出演映画、撮影中の映画など、数千万円から億単位の損害は免れなさそうだ。
出演していた「エイブル」CMは地上波の放送が終了していたが、公式HPに動画がアップされていたため、急きょ削除、同社はデイリースポーツの取材に対し「販促物やポスターなども膨大な数になるので…」と困惑を隠せない。
また週末(8月27、28日)に番組パーソナリティーを務める日本テレビ「24時間テレビ39『愛は地球を救う』」が放送されることから、番宣がらみで数多くのテレビ番組に出演、同局は高畑裕太容疑者がゲスト出演予定だった8月23日午後11時59分から放送予定の「今夜くらべてみました」の内容を急きょ差し替えるなど、対応に追われた。
ほかの各局も放送予定だった番組を差し替え、または出演カットするなど大混乱、特に被害が大きいのはドラマで、バラエティーと違い、出演場面のカットでは対応できないため、“お蔵入り”か“撮り直し”の選択を迫られる。
「24時間」内で8月27日午後9時頃から放送予定のNEWSの加藤シゲアキ主演のスペシャルドラマ「盲目のヨシノリ先生」には、加藤シゲアキ演じるヨシノリ先生を厳しく指導するリハビリテーションの支援員役で出演し、収録済みだったが、加藤シゲアキとの絡みのシーンも多く、編集では対応できないため、急きょ代役をたてて、撮り直しをすることが決まった。
放送まで4日しかない状況でのドラマの撮り直しは“前代未聞”といってもいい異例の事態、編集の時間も必要なことから、損害は計り知れない。