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ACミランで実質的な構想外となり、日本代表でもレギュラーから追われつつある本田圭佑が、自らの立ち位置をポジティブに受け入れた。
6試合を終えたW杯アジア最終予選で、本田圭佑は2戦続けて先発メンバーから外れ、代わりに右ウイングに入った久保裕也が、敵地で日本時間3月24日未明に行われたUAE(アラブ首長国連邦)代表戦の前半14分に、代表初ゴールとなる先制点を叩き込んだ。
今冬に移籍したヘント(ベルギー)で7戦5発と急成長を見せる久保裕也は、後半7分にはMF今野泰幸(ガンバ大阪)の追加点もアシスト、価値ある勝利をもたらした23歳の若武者へ、埼玉県内で3月25日に行われた帰国後の初練習を終えた本田圭佑は「嬉しいですよ。別に危機感がないというわけではなくて、これがサッカーのスタンダード。僕がミランでもここ代表でもレギュラーポジションを取られている、というだけの話なので。何ら不思議なことではない」と闘志をみなぎらせた。
次戦の相手は最終予選未勝利で最下位のタイ、しかもホームの埼玉スタジアムと好条件が揃っているからこそ、一歩間違えれば落とし穴にはまる恐れもあり、「(気持ちが)緩くなるよね。それは危ない兆候。思った以上に難しい試合になると気持ちを締めて、簡単なパスを簡単に通すとか、基本的な部分から入っていくことが大事。お洒落に2人くらい抜いてやろうとか、そういうことじゃない。タイはけっこうやるから。いまの代表のサッカーは、相手に攻められるほうが特徴を生かせるのかなと感じる。だけど、次は日本のカウンターが阻まれるというか、カウンターをさせてもらえない。これって大変なんじゃないかなと。(ボールを)保持するイメージが皆さんのなかでわきますか、という話ですよね。僕らはわかさないといけないけど、課題はまだまだある。UAE戦だけでは、それ(ポゼッション)をイメージさせるほどの内容は見せられなかった。UAE戦と同じサッカーをしたら、いい試合ができるということではないので」と気を引き締める。
本人は意識していないかもしれないが、いままで通りの「本田圭佑」を貫き通すことで、短期的にはタイ戦へ臨むチームのメンタルと戦術を変える触媒になり、そして、中・長期的には、ハリルジャパンにようやく生じた競争原理をさらに加速させる存在にもなる。
リオデジャネイロ五輪世代の旗手として台頭し、確固たる結果も残しつつある久保裕也に、決して白旗をあげたわけではないと本田圭佑は淡々と語る。
「むしろ日本代表がそれ(自分がポジションを奪われる)くらいのレベルになってきたと、僕はとらえていいと思っている。ここで(久保と)競ることができて、もう一回レギュラーを取り返すような状況を作れれば、日本代表がもっといい感じになるんじゃないかと。自分がミランで出られていないことがひとつの要因だし、現状ではなかなか打開する場がない。道筋や方法は見えていますけど、それを話すと長くなるので。いまはやれることをやる、ということ。だけど、僕はいまがすごく楽しい。自分自身を試されている気がして」と不敵に笑った。